鬱陶しいウィルス「security tool 」を退治。


お客様宅のパソコンがウィルスに感染しているとお聞きして、ちょこっと拝見することにしてみました。お客様はキャリアのセキュリティ専用の窓口やISP、PCメーカーなどに問い合わせされたようですが、「パソコンをリストアしてください」と言われるだけのお粗末な対応だったらしく、大変お困りのご様子でしたので、そんなに腕に自信があるわけではないのですが、案内されるままにパソコンの前に座ることに。
パソコンを立ち上げてすぐ、デスクトップに「あなたのパソコンはウィルスに感染しているので、除去してください」というメッセージ(英語)が表示されて、メッセージウィンドウを何度消しても間髪入れずにしつこくまた表示されてきます(上の画像)。従来のデスクトップピクチャもショートカットアイコンも消えて画面は真っ黒。不気味です。
更に、システムの復元、タスクマネージャ、プロンプトなどの操作は一切受け付けられず、それどころか右クリックもできない。セーフモード起動してもダメ。またネットも繋がりにくく、関連情報の入手も困難な状況。そのお宅にパソコンは1台のみなので、手も足も出ない状況でした。
早速iPhoneで検索すると、ここ最近相当猛威をふるっている「security tool」という何とも紛らわしい名のウィルスであることが判明。いくつかの有効な対策を発見したので、早速実行し、なんとか除去することができました。手順は以下の通り。

  1. まずBleeping computer.comというサイトRemove Security Tool and SecurityTool (Uninstall Guide)で、「rkill」「Malwarebytes' Anti-Malware」をダウンロードする。
  2. 「rkill」を起動。途中で何度も落ちてしまうが、挫けず起動し続けるとまずウィルスsecurity toolが強制終了される。
  3. この状態でシステムの復元などが操作できるようになるので、感染以前と思われる日までシステムの復元を実行。
  4. 再起動すると、デスクトップピクチャなども表示され元通りに。念のためセキュリティソフトでスキャニング。セキュリティソフトがインストールされていないのであれば、先ほどダウンロードした「Malwarebytes' Anti-Malware」を実行。


除去できた瞬間、「おぉっ!やった!」というお客様の声に、内心ほっとしながら(いやむしろ半泣きだったかも)、「よかったですね!」の決め台詞(^_^;)
本日最後の契約(4件目)もいただくことができました!

  • 今日のひとこと

「ウィルス対策怠らずに!」
「営業戦略立案は徹底した効率主義、現場では徹底してお客様主義。」